【コラム】OJTとは?簡単な説明と注意点について

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【コラム】OJTとは?~社員教育を考える~
【コラム】OJTとは?~社員教育を考える~

Index

  1. 1.OJTとは?
  2. 2.OJTの特徴
  3. 3.OJTに向いている業種や業態
  4. 4.OJTの注意点6選
  5. 5.まとめ
  6. 6.関連記事

01OJTとは?

OJTとはOn the Job Training(オンザジョブトレーニング)の頭文字を取った略です。簡単に言うと【On the Job】仕事の中で【Training】教育を行うという手法の教育方法で、仕事を進めながら社員教育も一緒にやっちゃいましょう!という考え方でもととなる教育手法としては【見せて、説明して、やらせて、チェック】という4段階職業指導法をもとに構成されています。実はOJTに向いている業務業態と向いていない業務業態があったりします。OJTの具体例はこちらの記事からご覧ください!→OJTとは?~OJTの具体例/事例~

02OJTの特徴

まず、OJTの起源は第一次世界大戦の造船業にあり、その時の社員教育のニーズが【人手が足りてないけどたくさん船を造りたい】、つまり戦争をするために船がたくさん必要になったという事です。となってくると考える事は何か?というと、とにかく人をたくさん採用する(当時は自動化も進んでいませんので…)。社員の採用の次に必要になってくるのが船の造り方を教育しなければいけなかった訳で、そこで用いられた社員教育の手法がOJTというわけです。(当時はそうは呼ばれてなかったかもしれませんが…)OJTの目的は【納期の迫った仕事を、社員教育には時間をかけないで納期に間に合わせる】事を目的としていたという事です。また、この社員教育の手法がうまくいった背景には造船業の特徴がマッチしていました。それは同一規格製品の大量生産という特徴です。同じ仕様書・設計図をもとに同じ規格の部品を同じ手順と工法で組付け、加工を行っていく。イレギュラーは発生するでしょうがその頻度は現代の各業種業態の仕事よりも格段に少ないことが予想されますよね。
だからこそ【見せてイメージを持たせる→その作業の注意点やポイントを口頭や仕様書で説明する→実際にやらせてみる→フィードバックを行う】きっと簡単な作業であれば飲み込みの早い人は1周これを回せば1工程くらいならすぐに出来てしまうからこそOJTがマッチしました。ちなみに、OFF-JTという言葉もよく聞くと思いますがOJTがアメリカ発祥の言葉なのに対して、OFF-JTは和製英語で日本独特の考え方という説もあるようです。

造船業イメージ

03OJTに向いている業種や業態

新人教育のOJTでよく聞く経験談として、さっきやり方も見せて、資料と口頭説明で丁寧に伝えたのになんで間違えちゃうかな…忘れちゃっているのかな…という経験です。その方の把握度もあるかもしれません、ですがもしかしたらその仕事自体、あるいはその仕事の一部がOJTとの相性が悪い可能性もあります。
例えば電話のオペレーター業務ではトークスクリプトはよく準備されていますよね、その流れ通りに進めば1発で出来てしまうと思うんですが、お客様からのクレームや会話の流れを切ってしまう方からの電話に対してトークスクリプトは役に立たなくなってしまいます。仮にそういった電話対応用のトークスクリプトを準備しようとすると分岐が複雑化し過ぎてしまいますし、会話のテンポも悪くなります。相手のアクションで対応が変わるような柔軟性の求められる業務や仕事をOJTで完結させようとすると、思った通りの教育成果が見込めません。逆に繰り返し業務などシンプルな仕事はOJTが向いていると言えます。

よく、「OJTに向かない人」というワードでweb検索を色々な方がされているようです、この傾向は教育するメンターに視点が向いているということですが、本当にそうなのか?という所に一度立ち返ってみるといいかもしれません。OJTの特性と新人の方が携わる業務の特性両方を加味してOJT計画が準備出来ているか?じつはそれがOJTにとっては最も重要な要素となります。社員教育を行う人ではなく行っている手法に視点を向けてみる事は課題解決のための最適な手法の1つです。

04OJTの注意点6選

最後にOJTに必要な準備の際の注意点を簡単にご紹介いたします。

  1. 1.OJTの目的の明確化:何をどのくらいいつまでに出来るようにするのか?
  2. 2.目的の内容の細分化:どの業務を誰がいつどうやって+これをガントチャートなどに整理する
  3. 3.フィードバックタイミングの明確化:都度実施のフィードバックとは別に総括的に日時・週次などでフィードバックを行うタイミングを設定する
  4. 4.各業務の指導方法や注意点などを明確化
  5. 5.評価方法の明確化:出来た、出来なかったのラインを明確化しておかないと教育側の裁量でバラツキが発生してしまいます。
  6. 6.上記計画のブラッシュアップ:1度作った計画書は日単位、週単位、月単位、年単位それぞれで見直しをかける必要性があります。

5W1Hの考え方で各項目を検討すると良いかもしれませんね

05まとめ

新人教育は時間はかかりますが、中長期的に見た時に大きな財産となります。新人教育を蔑ろにしたり属人的な教育に依存してしまう事は会社の成長にとっていいものではありません。教育計画を具体化させていく事で会社や組織の力は大きく変化しますので、OJTやOFF-JTという言葉に惑わされる事無くしっかりとした社員教育を実施していく必要性がありそうです。外部研修を導入する事も1つの選択肢となります、「社員教育/研修の導入に関する実態調査」では実際に外部研修を導入している企業がどういった特徴があるかを紹介しておりますので、もしよければこちらも閲覧ください。

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